今回は、引越しを考えてる方へ向けて安い引越し業者の探し方や業者を選ぶときに注意すべき点などわかりやすく解説したいと思います。
@、安い引越し業者を探す唯一の方法を教えます!
A、引越し料金の内訳を知って、ガッツリ値引き交渉!
B、注意!10万円の引越しが20万円以上に・・・
C、引越し日を1日ずらすだけで安くできます!
D、ただし、安さだけで選ぶと悲惨な目に・・・
E、よくある9つの引越しトラブルとその回避法!
F、単身引越しは荷物の量と引越し先までの距離で業者を選ぼう!
テレビから流れてませんか?
「仕事きっちり!引越しのサカイ!」
「ア〜ト〜引越し〜センターへ〜♪」
「真面目がいちばん!アリさんマークの引越社!」
また、車で走っていると名前を聞いたことあるない関係なく、たくさんの引越し会社のトラックを見ませんか?
大手、中小合わせると引越し会社はすごくたくさんあります。
長年引越し業界で働いてた私ですら聞いたことないような引越し会社がたくさんあります(-_-;)
そこで多くの方が失敗するのが電話帳で一番上に出てくる会社やネットで評判のいい会社に電話をしてその会社と契約してしまうことです。
「営業マンがなんか良い人そうだし、値引きもしてくれるし、ここに決〜めた♪」
これだけは絶対にしないでください!!!
なぜかというと・・・
引越し料金には定価がなく、『暇なときは安くなり、忙しいときは高くなる』という特徴があるからです。
基本的に引越しはトラック1台の作業でも最低2名はスタッフが必要になります。
小さな会社は別ですが10台以上のトラックがある会社だと、必要なスタッフの数はトラックの倍以上になります。
忙しい時期でも、ひまな時期でも正社員には給料を払う必要があります。
アルバイトも忙しい時期だけ集まってくれる都合のいい人はいないので、ひまな時期でもある程度の仕事を与えて給料を払わないと辞めていってしまいます。
そのために暇な時期は仕事を1件でも多く確保することが重要になってきます。
他社よりも値下げをするのが手っ取り早く仕事を受注できますので、赤字ギリギリで受注なんてことも私自身も経験しました。
3月や4月は休みがとれないくらい忙しい時期なので高い金額で受注し、ひまな時期は赤字覚悟で他社よりも安くします。
以上の理由から引越し業者を選ぶ際は必ず相見積もりをとって比較してください。
電話帳をパラパラめくって1軒1軒電話してもいいけどめんどくさいですよね?
住所、名前、電話番号、引越し先、荷物の量はどの位かなど同じことを繰り返し言わされるので大変です。
なので私は個人的に一括見積もりサイトを利用するのが手っ取り早くていいと思います。
見積もり日は決まりましたか?
ここからは見積もりに来たときにどのように交渉すべきか、トラブルを防ぐにはどこに注意すべきかなど覚えておくべきポイントについてお教えします。
今回の記事が、引越しを検討しているすべての方の参考になればと思います。
それではいきましょう(^^)/
引越し会社が訪問見積もりに来る前に知っておいてほしいのは引越し料金の内訳です。
ちょっとつまらない話しなんですが、これから何社かの見積もりを比較して値引き交渉する際に必要な情報ですのでお付き合いください。
引越しの見積書にはごちゃごちゃ細かい項目が多いですが、引越しは基本料金とオプション料金の2つで構成されています。
基本料金はどの大きさのトラックで、スタッフは何人必要で、どこまで引越しするかで算出する金額です。
荷物の量がわかれば引越し会社が所有する軽トラック、2tショート、2tロング、3tトラック、4tトラックなどどのトラックを使用するかが決まります。
荷物の量とトラックまでの運搬距離などからスタッフの人数を決めます。
あと基本料金を計算する上で重要なのが作業時間になります。
引越しは荷物を出して、移動をし、引越し先に荷物を入れるのにどのくらい時間がかかるかという計算をします。
移動時間に関しては遠いほど時間は長くなるので基本料金は高くなります。
次に今の家と引越し先の「家の前の道幅」について聞かれると思いますが、これは家の前にトラックをとめて作業できるかを判断するためです。
家の玄関からトラックまでの距離が近ければ積み込みや荷下ろしの時間が短くて済むので金額は安く済みます。
逆にマンションなど敷地が広くトラックから建物までの距離が遠かったり、建物内の通路や階数が上に行けば行くほど時間がかかるので金額は高くなります。
30mくらいまでなら追加料金は必要ないのですが、50mくらいで2〜3割、100mくらいで2倍くらいの料金が上乗せされてきます。
あとはエレベーターがない場合、3階以降から1割〜5割ほど料金が上乗せされます。
ベッドや大型の家具で解体をして運び出さないといけない場合は、もちろん組み立てる時間も必要になってきます。
あとイケアの家具は木製のネジが使われていたりして日本の家具のような強度がなく、運搬中の破損リスクが高いです。
ご自身で解体したものを運ぶだけでしたら木の板を運ぶだけですので対応してくれますが、イケアの大型家具などがある場合は見積もりの際に営業さんにちゃんと伝えるようにしてください。
イケアの家具は一切運搬しない業者もあるのでトラブルを避けるためにも申告するようにしてください。
以上の基本料金の部分は引越し会社によって大きく差が出る部分になるのでしっかりと比較をして、ガッツリ値引き交渉しましょう(^^)/
次に、オプション料金はエアコンや家電の取り外しや設置、階段などで降ろせない荷物の吊り作業、無料でもらえる範囲を超えたダンボールやガムテープ、不用品の処分、梱包や開梱をやってくれるおまかせパックなどです。
オプションには他にも引越し会社独自のサービスなどありますが、要は申し込まなければ料金がかかりません。
おまかせパックの相場
間取り | 荷造り・梱包 | 開梱(引越し先の作業) |
---|---|---|
ワンルーム(1K) | 30,000円 | 21,000円 |
1LDK | 50,000円 | 35,000円 |
2DK | 50,000円 | 35,000円 |
2LDK | 60,000円 | 42,000円 |
3DK | 60,000円 | 42,000円 |
3LDK | 70,000円 | 49,000円 |
4LDK | 80,000円 | 56,000円 |
作業内容 | 料金 |
---|---|
エアコン取り外し&設置 | 15,000円 |
エアコン取り外しのみ | 5,000円 |
洗濯機の取り外し&設置 | 10,000円 |
洗濯機の設置のみ | 5,000円 |
照明器具の移設 | 5,000円 |
不用品の処分(2tトラック) | 50,000円 |
引越しの繁忙期はどの業者も料金が割増になり、例えば通常の日に10万円でやれる引越しが20万円以上の金額になる可能性もあります(-_-;)
下に全日本トラック協会で2021年の引越し混雑の予想カレンダーが出ていますので、確認してください。
今年は3月20日(日曜日)〜4月4日(日曜日)までが特に混雑するので引越し料金は1年で1番高い設定になります。
少しずらして3月13日(土曜日)〜3月19日(金曜日)もしくは4月5日(月曜日)〜4月11日(日曜日)でしたら混雑は予想されますが、上記の期間よりは少しは引越し業者にも余裕があると思います。
また3月1日(月曜日)〜3月12日(金曜日)、4月12日(月曜日)〜4月30日(金曜日)ですと同じ3月、4月の中でも多少の値引きなども期待できるかと思います。
また繁忙期前後の2月、5月や秋に転勤する人が多くなる9月、10月や学生が夏休みの8月も忙しい時期ですので日によって料金が高くなる傾向にあります。
ちなみに引越し業界で暇な時期を閑散期と呼びますが、11月〜12月は一番安い時期になります。
安い月に引越しができれば問題ないのですが、なかなか大きく時期をずらすのは難しいと思います。
1ヵ月の中で安い日はダントツで平日です。
土曜日、日曜日、祝日は高く、金曜日や祝祭日の前日も高い傾向にあります。
あとは月の始めに新生活をスタートさせたい人が多いので月末である最終週は平日であっても高くなってきます。
月初めから中旬の月曜日〜木曜日に引越し日を持っていくと暇な引越し業者を見つけられ、安くなる可能性は高いです(^^)/
引越しには午前便とフリー便があります。
午前便はその日1件目の引越しになるので朝9時ころなど決まった時間にスタートし、大きな問題がなければ見積もりの際に言われた終了時間くらいで終了します。
フリー便は前の作業が終わってからスタートするので2件目か3件目の引越しになるので作業開始時間の指定ができず、いつ来てくれるかわかりません。
そのため午前便はフリー便に比べると料金的には1万円〜2万円くらい高くなります。
引越し料金を安く抑えるために金額だけを見てフリー便を選択する人が多いのですが、ここに大きな落とし穴があります。
午前便の場合、9時にスタートすれば引越しの規模にもよりますが午前中か午後の早い時間帯で終了するので、引越し後のスケジュールを立てやすいです。
フリー便の場合は前日くらいにならないとおおよそのスタート時間を教えてもらえません。
13時かもしれないですし、18時になるかもしれません。
しかも予定でしかないので前の作業でトラブったり、移動で渋滞があり大幅に遅れることは日常茶飯事です。
夕方ならまだいいですが20時とかに来て今から引越し始めますっていう会社もあるので・・・(-_-;)
引越し日は引越し作業だけではなく、水道やガスの開栓などで立ち合いが必要になったりする方も多いと思うので、その点を十分に考えて午前便かフリー便を選択するようにしてください。
引越し業者は国土交通省の標準引越運送約款というルールに従って仕事をすることになっています。
引越しでは荷物の破損や紛失、料金などでトラブルが多いので標準引越運送約款ではどういったルールになっているかを事前に頭に入れておくことが大事です。
標準引越運送約款の第3条に書かれてますが、見積もりにかかる費用は請求されません。
ただし下見において何かしらの費用がかかる場合はお客さんの了解をもらえば請求できることになっています。
なにか特別な事情がある場合は「なぜ必要か?」と「いくらかかるのか?」をしっかりと引越し業者に確認するようにしてください。
標準引越運送約款の第3条に書かれてますが、見積もりに来てもらって契約した場合でも内金や手付金などを請求してはいけないことになっています。
請求された場合は断ればいいですし、ルールを守れない業者であるのでそもそも契約自体しないほうがいいです。
標準引越運送約款の第21条に書かれてますが、引越し日の3日前までならいかなる理由であってもキャンセル料はかかりません。
引越し料金の2日前が20%以内、前日が30%以内、当日が50%以内というキャンセル料が発生してしまいます。
ただキャンセル料がかからないからキャンセルの連絡はまだしなくていいという考えはダメです。
予定がわかった時点で連絡するのがマナーという認識をぜひ持っていただきたいです。
また受け取ったダンボールやガムテープなどの資材は返却か、使用していたら買い取る必要があります。
例えば相見積もりの時点で梱包資材を受け取っておくのは面倒なのでやめたほうがいいと思います。
標準引越運送約款の第25条に書かれてますが、引越し後3ヵ月以内であれば引越し業者の責任です。
ただ時間が経過したときに申告しても引越しの中でできたキズか生活してたときにできたキズか判断があいまいになってきます。
必ず引越し後に運んでもらった荷物を確認し、キズなどないかを見ておきましょう。
標準引越運送約款の第26条に書かれてますが、生じた損害だけを補償することになっています。
修理や中古品の現在価値に換算して補償するのが一般的な考えです。
キズついたり汚れては困るモノに関しては見積もりの時点で伝え、しっかりと梱包をした上で運んでもらうようにしてください。
標準引越運送約款の第4条に書かれてますが、現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、キャッシュカード、印鑑などの貴重品は自分で携帯できるので運んでもらえません。
火薬類や危険なモノ、不潔なモノは業者の判断で断られます。
動物や植物、ピアノ、美術品、骨董品などは特殊な運搬になってくるので断られますが、業者によってはオプションなどで運んでくれたりするので相談してみるといいです。
これらのモノは自己申告せずにダンボールに入れようと思えば入れれたりします。
ただ見積もりの時点でも説明されると思いますが万が一破損や紛失しても補償されないので注意しましょう。
標準引越運送約款の第19条に書かれてますが、見積もり書に書かれている方法で支払いをすることになります。
引越し作業前か作業後、現金、クレジットカード、銀行振込など業者によってバラバラです。
見積もりのときにいつ、どうやって払うのかをしっかりと確認しておくといいです。
ここの部分も標準引越運送約款の第19条に書かれてますが、見積書は引越しの契約書でもあります。
作業などで変更があり、追加料金が発生する場合は依頼者の了解をとる必要があります。
なにも了解がないのに追加料金を請求されても払う必要がありません。
エアコンの脱着作業は基本的に外注の業者さんがやることが多いです。
作業中であればその業者さんに伝えればいいですが、作業後に不具合があれば引越し業者へ連絡をするようにしてください。
作業は外注ですが、責任の所在は仕事をうけた引越し業者にあります。
クロネコヤマトの「わたしの引越し」という単身引越しサービスの荷物の量についての動画があるのでご覧ください。
単身赴任だったり、学生さんの一人暮らしの部屋にある平均的な荷物量かと思います。
このくらいの荷物量でしたらあとは引越し先までの距離で選ぶ業者が変わってきます。
専用ボックスで運ぶタイプだと100km以上の中距離、長距離の単身引越しで利用するといいです。
市内だったり100km圏内くらいの近場の単身引越しでは普通の引越しと同じく相見積もりをとるのがオススメなので後ほど説明しますね。
このタイプの引越しを提供してるのがクロネコヤマトの「わたしの引越し」と日通の「引越し単身パック」になります。
web上で見積もりから申込みまで完結できるのが特徴です。
またベッドや自転車などの大きな荷物がある場合でも別料金にはなりますが運んでもらえます。
専用ボックスで運べる程度の荷物量でしたら100km以上の引越しはこの2社で安いほうを選べばOKです。
トラックを使った単身引越しプランよりも断然安いので比較する必要はありません。
この場合もまずはヤマトと日通の見積もりをweb上でとってください。
次に近場の単身引越しではサカイやアートなどの引越し会社の単身引越しプランの方が安いことも多いので見積もりをとって比較する必要があります。
見積もりの依頼は一括見積もりサイトを利用すればOKです。
あとは近くの赤帽を探して見積もりをとるのを忘れないでください。
赤帽はお店によって多少の違いはありますが、時間制で料金が決まったりするのですぐ近くの単身引越しなどであればダントツで安くなる可能性があります。
他には近くの便利屋さんも時間制で料金が決まるので見積もりをとっておくといいです。
大変ですが比較するとかなり安い金額で引越しできると思うので頑張ってください(^^)/